〈場所:群馬県渋川市伊香保町 散歩日:2023年2月16日-17日〉
平成の大合併で渋川市になった伊香保温泉には、ロープウェイで上る「上ノ山公園」の展望台でパノラマの眺望が楽しめる。また、伊香保温泉にいくのであれば、水沢観音を見ておきたいし「水沢うどん」は是非味わいたい。
伊香保温泉の源泉周辺や石段街周辺、伊香保神社のことはこちらに掲載。
ときめきデッキの展望
快晴での素晴らしい展望を求め、ロープウェイに乗って「上ノ山公園」を目指すことにした。石段街の上の方から、徒歩5~6分で伊香保ロープウェイの山麓駅に着く。
伊香保ロープウェイは、昭和37年開業。けっこう歴史がある。温泉街近くの山麓駅=不如帰(ほととぎす)駅~山頂の見晴駅まで高低差189mを4分間で結ぶ。
伊香保温泉が舞台イメージとして描かれるテレビアニメ「美男高校地球防衛部」が、伊香保温泉とコラボしており、客車もそのラッピングが施されていた。車内アナウンスも声優のキャラクターボイスだった。
上ノ山公園の見晴駅周辺は標高955m。そこから展望台「ときめきデッキ」まで数分歩いて行く。デッキの標高は約980m。パノラマが一望だ!(これだけスマホカメラ)
西側の草津方面から苗場方面~水上方面~日光方面~赤城山~関東平野の一端まで、山座の案内図を見ながら順に確認する。
雪山は左から仙ノ倉山2,026m、万太郎山1,954m、谷川岳1,963m。
右に移動すると、武尊山2,158m、手前の雪無し山は子持山。
さらに、遠くは日光方面。中央の雪山は日光白根山2,578m、右は男体山2,486mかな?
渋川市の市街地を挟んだ峰が続く山々は、まとめて赤城山で最高峰は1,828m。広く緩やかな裾野は、日本で二番目の長さらしい。
見晴駅に戻り、西側に目を向けると、一段下がったところに屋外スケートリンクが広がっていた。この施設は「群馬県総合スポーツセンター伊香保リンク」で、世界スプリントスピードスケート大会や国民体育大会スケート・アイスホッケー競技会など大規模大会も多く開催されているという。58m×28mの屋内リンクが2つ、屋外リンクは400mある。
リンクの後背にそびえる山は、左が雌岳1,317m、右が雄岳1,345mで併せて二ツ岳。
参考に上ノ山公園の現地案内図。上ノ山公園(展望台)までは、ロープウェイを使わず歩いていくこともできる。石段街上の伊香保神社から山頂まで遊歩道が整備されている。
水沢観音(水澤観世音:水澤寺)
伊香保温泉の石段街から車で10分ほどで水沢観音に着く。駐車場は広く余裕がある。
水沢寺は、古来より「水沢観音」の名で親しまれる天台宗の古刹で、坂東三十三ヶ所の十六番札所となっている。現在の本尊は、木造の千手観音菩薩像で平安時代末期に造られたもの。寺伝では(およそ1,300年前)高句麗僧の恵灌(えかん)が推古朝に開山したと伝えられているが、詳細は不明。(渋川市のWebサイトより)
山門から入るため一旦坂道を下る。石段の下から山門(仁王門)を見上げる。左側の石柱には「水澤観世音」、右側には「阪東拾六番」とある。
仁王門(市重要文化財)は、天明7年(1787)に完成したとされる。近世建築特有の華麗さを遺憾なく発揮し、上下の均整のとれた楼門として、最高の位置を占める名建築である。(現地の案内より)
門の左右には、仁王尊(金剛力士像)と風神・雷神の像が祀られている。画↓では上が正面向かって右側の阿形と風神、下が左側の吽形と雷神。
仁王門の先は、再度石段を上がって本堂のある境内となる。当地は水沢山の東麓にあり、段々上の傾斜地になっている。
本堂;観音堂(市重要文化財)は、元禄年間に建立され天明7年(1787)に再建された。近世建築特有の華麗さと中世建築様式の面影を残した五間堂。全ての彫刻は掘り抜きとなっている。(寺および市のWebサイトより)
六角堂;六角二重塔(県重要文化財)は、天明7年(1787)の再建で、地蔵尊信仰の代表的建築物。一辺は下層が2.7m、上層が1.3m。
地獄道、餓鬼道、畜生道、修羅道、人間界、天人界の六道を守る地蔵尊を祀り、六道輪廻の相を表している。 回転する六地蔵尊を左に3回廻して、真心の供養を望む・・・。
赤い鳥居から急な石段が上に伸びていた。左足が痛いので(肉離れ)登ることはしなかったが、額には飯縄大権現とある。寺のWebサイトによると「古くから当山をお守りいただいている鎮守」とのこと。
駐車場側にある鐘楼から境内を見ると、奥に本堂が見え、手前の六角堂は、山の斜面や樹木で隠れている。飯縄大権現の鳥居は本堂の先に位置する。
水沢うどん
午前中、石段街でケーキセットをいただいたので、お腹はそれほど空いてないけど、きまりが悪いし、何より水沢うどんを食さねばならない。
水沢うどんは、秋田の稲庭、香川の讃岐と並び、日本三大うどんのひとつに挙げられる。
飛鳥時代に水沢寺の創建に尽力した高麗からの渡来僧がうどんの製法を伝授したと伝わり、天正4年(1576年)頃に湯治客や参拝者に地元産の小麦と水沢の湧水で打ったうどんを供するようになったのが、始まりとされる。(観光協会のWebサイトより)
水沢観音から県道15号を南に下る約1.5kmの間は「水沢うどん街道」と呼ばれ、十数件の水沢うどん店が軒を連ねる。それぞれの店構えは大きく、駐車場も広い。
「本舗 丹次亭」に入る。テーブル席や小上がりの他、奥には大広間もあった。
ざるうどん(中)とかけうどん(小)、天ぷらを注文する。コシの強さとツルツルとした喉越しが良い。あらかじめ麺にのっているシイタケもイケる(普段は、シイタケを遠慮する私)総じて美味かった。
ここからは帰路につく。ナビをセットすると、県道をそのまま南に向かうようだ。アレっと、渋川伊香保IC方面ではない?行き先をたどると、関越道にのるのは駒寄スマートICだった。そうか、今はこのルートになるんだな~と。こんな発見も少し嬉しい。
伊香保温泉の源泉周辺や石段街周辺、伊香保神社のことはこちらに掲載。
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