十日町：つなぐ棚田遺産「慶地の棚田」とパノラマビュー

〈場所：新潟県十日町市東下組　散歩日：2022年5月6日〉
知る人ぞ知る絶景の新名所であろう。地元の方の協力により2017年に展望台が整備されたという。棚田全体を臨むに際し、よくぞこの場所・位置に展望台を作って頂いたと思う。棚田斜面の上からではなく、下からでもなく、山の上から棚田の全景が一望できる。さらに、見回すと遠くに雪が残る山々のパノラマビュー。
十日町市観光協会のWebサイトに紹介されていたのを見て訪れてみようと思ったが、想像以上に素晴らしいところだった。

初めての方は要注意

慶地（けいぢ）の棚田は、十日町市北東部の東下組（ひがししもぐみ）にある。Googleマップに表示されるので迷わないだろうと思った私は早計だった。
市街地から国道117号で北上し、国道252号に右折（堀之内方面）。しばらく進んで県道506号に左折。緩い峠の辺りで左折してからは砂利道。ナビが目的地に着いたと言う場所は、山側谷側とも崖だった。
そこで、Webで情報を拾い行き方を確認する。砂利道のもっと先に駐車場があった。案内板も看板も無いけど、たぶん合っているだろうと。そこから山道を尾根沿いに歩いて上っていく。
雪融け間もない５月初旬なので手作りの看板や柵などは、冬前に取り除かれたままで、これから徐々に設置するのではないかと思われる。

眼下に棚田の絶景

山道を歩いていくと突然目の前が開けた。整備された山の上に出た。（ブルーシートの中は手すり・ロープに使う支柱かもしれない）

展望台といっても“台”はないので、開けた展望所というイメージ。崖の縁まで行く。ロープも柵も無いので足元は要注意。そして、眼下に棚田が臨めた。

「慶地の棚田」も同市松代地区の「星峠の棚田」と同様に「つなぐ棚田遺産～ふるさとの誇りを未来へ～」に選定されている。面積は約79ヘクタール。

まだ、棚田には水が張られてないようだ。区画や農道の設置の仕方など、農作業のし易さを上手く考えられているように思える。棚田自体は観光地ではない。そういう意味でも遠くから眺められる展望台があるのは良いと思う。

パノラマビュー

遠方も含めて動画を撮ってみた。伝わりにくいかもしれないが、山の上なので周囲300度以上のパノラマビューだ。

こちらの残雪のある山は苗場山だろうか。

さらに南西側に見えるのは、妙高山か白馬山か。（私には分からない）

山道の野草など

駐車場から展望台までの山道では、ナガハシスミレ、トキワイカリソウ２種、カタクリ、オオイワカガミ、チゴユリなど春の野草が一斉に咲いていた。

白い花をつけた樹はマルバアオダモとガマズミか。

とうことで、絶景の棚田やパノラマビュー、野草・樹木散策などいろいろ楽しめるところだった。