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十日町:豪雪地の茅葺「神宮寺」と「大井田の郷公園」

〈場所:新潟県十日町市四日町 散歩日:2022年5月6日〉
神宮寺(じんぐうじ)は、平安時代に開創された曹洞宗の古刹で、山門・観音堂・仏像3体が県の文化財に、境内と山林が市の文化財に指定されている。現在の山門・観音堂は江戸後期に20年を費やして建立されたもの。雄大で優美な茅葺屋根を持つ格調高い建物。

大井田の郷公園は、神宮寺境内に隣接する公園で、大小の池が配され情緒のあふれる風景を見ながら散策できる。
十日町駅から車で10分ほどのところで市街地に近い。今回、初めて訪れたが、とても素敵なところだった。隠れた名所と言えるのではないか。

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山門(楼門)

駐車場から参道を探すと、樹々の間に大きな山門が見え、少なからず驚いた。
山門は、茅葺の楼門(二階造りの門)で入母屋造り。

大草鞋が奉納されているのは、こんな大きな草鞋を履く仁王様が守っているんだぞ!という、悪いモノに対する威嚇(魔除け?)のようだ。扁額は・・・読めない。

軒の様子。組物(いろいろな部材を組合せている)や垂木に彫刻など見応えがある。茅葺は葺き替えられているようで、しっかりメンテナンスされている。 

背面の様子。全体的に色は経年で落ちているものの、しっかりした造りを感じる。

本堂側からの遠望。屋根や境内は苔むしている。これからますます緑が濃くなるだろう。

本堂(観音堂)

山門をくぐると、正面に観音堂(本堂)が鎮座し、周囲は鬱蒼と樹木が茂っている。

観音堂は、茅葺の入母屋(撞木造)で、屋根が急こう配なのは豪雪に耐える建築構造になっているわけだ。正面手前の左側に、稲荷社と十一面堂の摂末社があるが、まだ雪囲いがされたままだった。

観音堂の威容のある茅葺屋根に圧倒されるが、組物や彫刻も素晴らしい。

正面の軒下には鳳凰、左右に龍、上には波(?)の彫刻。

中に入って見上げると、格天井に様々な書画が描かれている。

境内、大井田の郷公園

広い境内は、針葉樹(主にスギ)の雑木林かと見紛う。さらに全体的に苔むしており、伽藍とともに静謐な佇まいである。

大井田の郷公園の池越に見える山門も良い雰囲気だ。

池の周囲には桜の樹があり、春に桜が咲き誇る公園内は市民の憩いの場として親しまれているようだ。

全国的に有名でもなければ、教科書に載るような歴史の表舞台にもなっていない山間の豪雪地に、このような素晴らしいお寺が存在していたことに感心&感動した。

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十日町市新潟県
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風彩散歩 日記

コメント

  1. ディック より:

    山門も観音堂も、ほかではまず見られない造りなので、とても興味深く拝見しました。
    下から2枚目、池越しの山門、すばらしいショットです。

  2. ふうさい ふうさい より:

    ディックさん、こんばんは。豪雪仕様という感じでした。
    >すばらしいショットです。
    そんなこと言われるとこそばゆいです。対象・環境が良かったのでしょう。

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