〈場所:埼玉県比企郡嵐山町 散歩日:2022年6月18日 10:00~〉
嵐山町(らんざんまち)は、埼玉県のほぼ中央に位置し、都心から60km圏内にある。比企丘陵の中枢部を占め、変化に富んだ自然の宝庫で、嵐山渓谷や国蝶オオムラサキの生息地として知られている。
2019年6月に「千年の苑ラベンダー園」がオープンし、ラベンダーまつりが開催された。しかし、同年の台風19号で壊滅的な被害を受け、2020年は多雨による枯死と新型コロナウイルス感染拡大のため公開を断念。2021年もコロナの影響などで規模を縮小して開園したが、イベントは中止に。今年は3年振り2回目の全面開放+まつり開催となった。ということで初めて訪れた。
千年の苑ラベンダー園
都幾川とその支流である槻川が合流するところに位置する。嵐山渓谷バーベキュー場の近く。
「千年の苑ラベンダー園」は、約6.5ヘクタールに約22,000株、15種類ほどのラベンダーが植えられている。今年のラベンダーまつりでは、イベント広場を設け、ラベンダー摘み取りやラベンダースティック等の手芸体験、町内で収穫された新鮮な農産物、特産品やラベンダー商品などの販売あり。
「千年の苑」・・・鎌倉武士の鑑とまで讃えられた畠山重忠公の居住していた菅谷館跡から見下ろせるこの地は、木曽義仲(源 義仲)公生誕の地の近くでもあります。冷酷な面を持つ源氏一族の中でも純粋で素直な心を持つといわれている木曽義仲公、剛勇かつ公正であり優しい人柄といわれている畠山重忠公は、乱世を望まず穏やかな世の中の実現を真に願っていたに違いありません。
当時から約千年の時を経た現在、この思いを込めた美しい地を創るという意味をこめ「千年の苑」という名称を付けました。(引用:ラベンダーまつりパンフレット)
ラベンダー
ラベンダー(lavender)は、シソ科ラヴァンドラ属(ラベンダー属)の半木本性植物とか小低木(などの記載があるもの)の通称。栽培地はフランスの南プロバンス地方をはじめ、地中海沿岸地地域。日本では北海道の富良野地方が有名。
今年の当園では15種ほど見られるという。ざっと見渡したところ品種で多いのは淡紫色の「グロッソ」のようだ。「ラヴァンディン系」の人気品種で、寒さにも強く、シュッとした花姿。株は大型で花がない状態で直径60~80センチになる。
グロッソは香りが強く長続きするラベンダーの一つとして知られ、花数が多く精油が沢山採れるため商業的に最も育てられているようだ。当園に限らず、主に鑑賞を目的としたラベンダー畑にはうってつけなのだろう。実際、他のラベンダー畑でも見ている。
こちらは「フラノブルー」と「グロッソホワイト」。フラノブルーは「イングリッシュ系」のなかでも非常に濃いブルーの花が咲き、矮性種のため比較すると小型。
ウサギの耳のような見た目は「ストエカス系(フレンチラベンダー)」のようだが、名札を見忘れたので品種名はわからない。可愛い花姿。
入口の近くには「マイラベンダークラブ」の区画があった。町民の方(企業も)が、自分たちで植付けから維持管理までを行うという。様々な品種が混在している。
摘み取り体験
指定された区画でラベンダーの摘み取り体験ができる。ハサミの貸し出しも含めて、一人500円。品種はグロッソ。受け付けでカットされたパイプを渡され、ここに茎が入る分は摘み取りOKというもの。
受け付けの後で、どのように摘み取れば良いのか担当者に説明してもらった。花序は下から咲き上がるので、下から1~2段が咲いているくらいが、香りが長持ちするらしい。二人で「コレかな」「コレだね」とか言いながらカットしていく。
摘み取り体験は盛況のようで、参加する方が徐々に増えているように見えた。
なお、摘み取ったラベンダーは、現在ドライフラワー目指して鋭意乾燥中。
ラベンダー畑の様子
苑の中央付近に、階段で上がる木製の見晴台があったので、そこから苑の様子を記録する。まずは正面入口側の様子。この画角の範囲で苑の約1/3ほど。
回れ右をして、反対側(槻川方面)の様子。生育中のようだ。
正面側を動画でも撮ってみた。目線が上なので、畑を歩いているときよりも隙間が目立つけど、株の大きさも品種により様々だし、まだ新しいラベンダー畑なので、株が十分に成長していないのもあるだろう。
そろそろ帰ろうかという午前11時半頃、イベント会場は来た時よりも来場者が増えていた。
他のラベンダー園
ラベンダー園の見学としては、過去2か所に行ったことがある。別のブログでとりあげたことがあるのでリンクもつけておく。
・2018年8月:群馬県沼田市玉原高原「たんばらラベンダーパーク」は、関東最大規模約5万株というスケールで、スキー場の斜面を活かした作りだった。標高1300mなので平地よりも見頃が遅い。
・2013年6月、2017年6月:埼玉県久喜市菖蒲総合支所周辺のラベンダー苑や堤、ラベンダー山などに計約12,000株が咲き誇る。
ラベンダーに限らず、花が作る景観は見ていて気持ちの良いものだと思う。
コメント
いろいろと教えてもらえるのがよいですね。
わが家のラベンダー・グロッソ、ほんとうによい香りで、楽しんでます。
「畠山重忠公の居住していた菅谷館跡から見下ろせるこの地」‥
へぇー、そうなのですか。
いま訳あって、鎌倉時代の歴史をかなり詳しく、いろいろな本を読んで調べています。
畠山重忠、この人も北条時政の罠にかけられた御家人たちの一人ですね。
「訳あって」の「訳」は23日のブログに記載する予定です。
ディックさん、こんばんは。グロッソが役立っているのですね~ステキ。
某ドラマは見ていませんが、それはさておき貴地・貴家においての拘りがあるのですね。
ルーツ関係を辿れる方は少ないと思いますが、可能性があるのであれば・・・頑張ってください。