〈場所:埼玉県秩父郡長瀞町 散歩日:2021年6月12日〉
埼玉県で“花の見頃”を検索すると、長瀞町の花の里「ハナビシソウ園」でハナビシソウが見頃との情報があった。長瀞町には、一度訪れたいと思っていた秩父三社の一つ「宝登山神社」もあるので、諸々併せて見に行くことにした。
(別の日記で昨年記録したものを再編集してとりあげている)
ハナビシソウとは
ハナビシソウ(花菱草)は、ケシ科ハナビシソウ属の一年草。北アメリカ原産で、別名:カリフォルニアポピー。カリフォルニア州の州花。和名の由来は、花の形が花菱紋に似ていることから。
・草丈は40~60センチ。
・開花期は、一般的に4~6月。当地での見頃は5月中旬頃~6月中旬頃。
・花は茎頂に大型の4弁花を単生する(花を一つ咲かす)。日照で開き、陰ると閉じる。
・葉は羽状複葉で、粉を帯びたような緑色で多数の裂片に細かく裂ける。
・果実は、花後に長い蒴果(さく果)をつける。
ハナビシソウ園は一面オレンジ
花の里は斜面の状況から北面(南に向かって緩やかに下がる斜面)・中面(緩やかな北下がり)・南面(ほぼ平坦)と大きく3つの栽培地がある。それにより、開花のタイミングが異なり、北面が一番早く、南面、中面と続く。
当日は、駐車場に近い北面は見頃過ぎ、通路の反対斜面の中面と南面は見頃だった。
通路から中面を見る。
中面の西側から東側を見る。
中面から南面を見る。
南面の西側。
南面から北側を見る。オレンジ色のカーペットが広がる。
花の様子。他の花色
花は茎の先に4枚の花弁をつけ、盃状に大きく開く。花の直径は6~8センチほど。
野生種の花色はオレンジ色が基本で、園芸品種には、赤やピンク、黄、白などもあるようだ。南面の東側には白い花と様々な赤系の花の畑があった。
黄色の花は、中央がオレンジ色に染まっていた。
白色とオレンジ色の花。雄しべは、開いた時は突き出し、それが徐々に拡がり、その後はふにゃふにゃという感じに。
ボランティアの方に、花弁の裏側が薄紫色のタイプ(上から見ると白色)を教えて頂いた。とても稀なようで園内でも少ないようだ。隣は細長い線形のさく果。
アナベル、ピンクアナベル
アナベルは、アジサイ科アジサイ属の落葉低木のひとつの品種で、別名「アメリカノリノキ」。北米原産で、手毬状に咲いた変種を選別・改良し、品種化したのが本種とのこと。
花序の直径は20~30センチにもなる。蕾は淡い緑色、開くと真っ白、その後再び緑になり、秋には乾燥した茶色(枯れ色)に。
花の里では、通路とその東側に多数のアナベルが見られた。
東側の斜面に広がる多数のアナベル。白く咲き揃ったら、さらに壮観だろう。
一つの花序の中でも花色の違い(進行の違い)がみてとれた。
ピンクアナベルは北米原産のアジサイ(アメリカアジサイとも呼ばれるものの一種のようだ)。樹高は1メートル前後と普通のアナベルと同じくらい。Webで調べてみると、花姿は第2世代改良品種に似ている。
通路の西側に点在し、また北面の上の方にもあった。全体的にまもなく見頃・・・。
アクセス。周囲の観光スポット
秩父鉄道の長瀞駅から徒歩10分弱。車では、国道140号(彩甲斐街道)から長瀞駅前交差点を宝登山神社方面にまがって1~2分。ハナビシソウ園に入るには環境協力金(入園料)200円がかかる。
なお、駐車場は「長瀞町郷土資料館」と「藤﨑摠兵衛商店(長瀞蔵)」という酒造メーカーの駐車場も兼ねている。長瀞蔵では直売と試飲や仕込み蔵の見学も可能。
ここから宝登山神社には徒歩で5~6分、車で1分ほど。宝登山ロープウェイで宝登山の山頂にも容易に行けるし、山頂付近には宝登山神社奥宮もある。
(当日は、この後に宝登山神社を見学しに行った。)
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