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長瀞町:寳登山神社 ~豪華絢爛で荘厳な社殿と静謐な奥宮

〈場所:埼玉県秩父郡長瀞町 散歩日:2021年6月12日、2022年2月12日〉
埼玉県を代表する人気観光地「長瀞町」は自然景観や植物・花など様々な観光スポットがある。その中で歴史・文化といえば、何と言っても「寳登山神社」だ。
2021年6月、花の里ハナビシソウ園の後に訪れた寳登山神社と、今年の2月に訪れた寳登山神社「奥宮」についてとりあげる。

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寳登山神社とは

寳登山神社(ほどさんじんじゃ)は、秩父三社の一社(他は秩父神社と三峯神社)。宝登山の山頂に奥宮、麓の山懐に抱かれるような形で本社がある。(山の名前は常用漢字体で「宝登山」)

寶登山神社は、西暦110年、今からおよそ1900年前、第12代景行天皇の御代、皇子日本武尊が東征の帰途山容の美しさに惹かれ、ミソギの後に山頂を目指している途中山火事に遭遇しますが※神犬の神助を得て、無事に山頂に於いて神霊を祀られた事が創建の始めと伝えられている。また、日本武尊は、山の名を「火を止める山」と表し「火止山=ほどさん」と定めたことが、寳登山神社の名の始りとされる。(引用:寳登山神社Webサイト。以下の緑文字の記載も同様)

※神犬(神様のお使い=ご眷属)は、その昔まで秩父地域に数多く棲息していたニホンオオカミとされ、秩父地域では当社の他にもオオカミ信仰の残る神社が三峯神社ほか多数あるようだ。

鳥居~社殿(拝殿~本殿)

〈2021年6月12日:寳登山神社「本社」参拝〉
国道140号(彩甲斐街道)から長瀞駅前交差点を寳登山神社方面に曲がると参道となる。大鳥居(一の鳥居)をくぐって緩やかな坂道を真っすぐ上ると神社の駐車場に至る。この時は記念館横の池に近いところに車をとめる。

西側に進むと宝登山山頂の近くにある「奥宮」への上り道になる。奥宮には徒歩1時間かロープウェイの利用もできる。この日は、時間とか諸々の理由で参拝できなかった。

北側に曲がると、驚きの白くキレイな鳥居(二の鳥居)が現れ、しばし見とれてしまう。

鳥居の先の階段を上がると、正面に煌びやかな拝殿。本殿、幣殿、拝殿より成る社殿は権現造り。

正面向かって、左側からと、右斜め前から。

御鎮座1900年を奉祝して2009年(平成21年)に改修工事が行われ、社殿を飾る欄間彫刻をはじめ軒下の組み物・小壁などに彩色を施し、緑の杜のなか、荘厳なたたずまいである。(公式Webサイトから)

拝殿正面の斜め左下から、寶登山神社の扁額、極彩色の龍などの彫刻を見上げる。
幟や賽銭箱など所々で見る紋章は、豊臣秀吉も使用していた「五三桐」。

向きを変えて右側から離れてズーム。龍の立体感が際立つ。組み物も鮮やかでキレイ。

側面には組み物と、欄間と小壁に「二十四孝」を始め多くの彫刻が施されている。

右側面からの「本殿」。拝殿とつながる部分が「幣殿」と思われる。

摂末社、玉泉寺

いくつかの摂末社は、山裾の地形を活かした所に設けられている。
本殿の裏の斜面には、ゆかりの深い日本武尊社(やまとたけるのみことしゃ)が設けられた。

天満天神社は、ご存じ、菅原道真公をお祀りしたお宮。

小さな橋を渡って、宝玉稲荷神社(ほうぎょくいなりじんじゃ)。

なお、境内には神楽殿や祈祷殿の他、藤谷淵神社、招魂社、水神社などの摂末社がある。

さらに進むと開けた所に出る。左側にあるのは、玉泉寺(ぎょくせんじ)本堂。

弘法大師の御跡を慕う圓空が永久元年(1113年)この地に草庵をむすび玉泉寺を開き神仏が静まるところとなり、ともに栄えてきた。江戸時代には玉泉寺が別当を務めて社を「寳登山大権現」と呼び維持してきたが、明治を迎えると神仏分離によりそれぞれが独立した社寺となる。
しかし、共に支え合うかたちは今に続き、寺の建造物や境内地の維持管理は神社側に任されていたり、社寺双方ともにその祭典法要などに際しては互いに参列する例になっている。
(公式Webサイトから)

調べてみると、明治元年の神仏分離令により神道と仏教を分離することになった(江戸時代から神仏分離は一部で行われていた)。しかし、神仏分離の政策は失敗に終わったとされている。
神仏共々に信心する、重層信仰は日本人の信仰生活上の顕著な特徴だといわれており、そのうえで当寺院では神社と特別な関係を継続している特異な例のようだ。

宝登山山頂~奥宮

〈2022年2月12日:寳登山神社「奥宮」参拝〉
秩父地域観光の一つとして、宝登山山頂にあるロウバイ園と奥宮に行ってきた。
山頂へは宝登山ロープウェイを利用した。山麓駅から山頂駅までの全長832mを約5分間で結ぶ。宝登山は標高497mだが侮っていた。素晴らしい眺望だった。

山頂から針葉樹などの林の中を斜めに下ると、奥宮の境内に着いた。鳥居と奥宮の間の位置なので、鳥居正面階段を二十段ほど降りてUターンし、改めて鳥居から入る。

扁額には「寳登山神社奥宮」。奥宮の手前には神犬(オオカミ)が鎮座する。

奥宮の全景。林の中だが木漏れ日がさす。雪の無い季節では印象が異なるであろう。

手前の木製の鳥居の下から奥宮の正面を見る。

埼玉県を代表する人気観光地「長瀞町」は県立自然公園内にあり、ジオパーク秩父のエリア内でもある。大地(山や川など)の見所はもちろん、豊かな自然を背景にした四季の花々の観光。また、ハイキングやウォータースポーツなどのアクティビティが一年中楽しめる。

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埼玉県長瀞町
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風彩散歩 日記

コメント

  1. ディック より:

    寳登山神社の拝殿、この彫刻群はすごいですね。
    こうして拝見していくと、自分は埼玉県のことを何も知らないなあ、とつくづく思います。

    たとえば「さきたま古墳公園」の立派な整備の仕方とか、関西の古墳なんて、放り出して「勝手に見てください」だけど、内部の様子がわかるようになっていたり、埼玉県はすごいところなんだなあ、と感心させます。
    比企氏の遺構もおもしろいし、名所がたくさんありますね。

    • ふうさい ふうさい より:

      ディックさん、こんばんは。
      埼玉県においては、寳登山神社を含む秩父三社はスゴイ方の上位だと思います。
      また、他の記事も見ていただき、嬉しいです。ありがとうございます。
      埼玉県に住んでいても、知らないところが多いので、これからも県内は巡りたいと思っています。

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